肌のハリツヤを上げるためにコラーゲンが効果的だと聞いたことがある方も多いと思いますが、このコラーゲンは、薄毛や抜け毛の症状を改善する効果があります。
皮膚の最下層にある真皮層は半分以上の成分がコラーゲンなので、不足すると肌のハリが衰えてしまいます。
肌と地続きの頭皮も同じ事だと理解してください。
若々しく健康的な頭皮であれば代謝が上がり、元気な髪の毛が成長することに繋がります。
日常生活の質を高めることは、間接的に育毛を促すと言えるでしょう。
ヒトの細胞は、睡眠時に最も活発に新陳代謝を行います。
ですから、睡眠時間が十分にとれないと髪の毛の元である毛母細胞の働きに悪影響が及びます。
それに、運動不足が続けば肥満になるどころか、血行不良を引き起こし全身の新陳代謝が衰えるため、毛髪には強いストレスになります。
血行の悪化が髪に関係する理由は、頭皮に必要な栄養素が運ばれにくくなるためです。
近年、その有害性が様々に指摘されているタバコですが、これは薄毛や抜け毛の原因とも言われています。
ニコチンはタバコに含まれる成分ですが、ニコチンには体内の血管を細くしてしまう作用が認められてます。
血管が収縮すれば血液が上手く流れなくなるので、どうしても頭皮の血行も悪くなってしまいます。
頭皮の状態が悪ければ、毛母細胞の細胞分裂が上手くいかなくなるので、育毛治療にとってはマイナスになります。
本気で育毛するなら、タバコを止める方が賢明だと言えます。
一般的に、育毛専門の施設には、サロンとクリニックの2種類があります。
この2つがどう違うのかというと、免許を持った医師が治療する医療機関かどうかということです。
育毛サロンは、症状にあった育毛剤を塗布したりマッサージを行って頭皮環境を改善していくなどの、頭皮ケアに重きを置いたところです。
それに対し、クリニックは、医師からの診察を受けて薬を処方してもらったり、医療器具で抜け毛や薄毛を改善する医療機関という違いがあります。
髪をセットする時、整髪料を使っている方も多いでしょう。
けれども、整髪料は育毛をしたいのであれば、なるべく使わないようにしてほしいものです。
空気中の埃が整髪料によって髪に付着しやすくなり、通常のシャンプーでは洗いきれない可能性が高く、もし、頭皮に付着した場合は頭皮にストレスがかかって、薄毛や抜け毛を進行させるかもしれません。
出来るだけ整髪料が頭皮に触れないようにヘアセットをして、丁寧な洗髪を心掛けるようにしましょう。
毛髪は身体の栄養を使って成長していくので、毎日の食事がとても大切になります。
薄毛や抜け毛が気になる人におススメの食材は、たんぱく質が補えるものです。
たんぱく質がなくては、髪の毛は成長しません。
具体的な食品を挙げるとすると、大豆、乳製品、卵などが該当します。
とりわけ、イソフラボンという女性ホルモンに似た成分を含み、薄毛を進行させる男性ホルモンの活性化を抑えることの出来る大豆は、育毛に高い効果が期待できる、おススメの食材です。
普段からコーヒーを愛飲している方も多いでしょう。
けれども、育毛中にコーヒーを飲むことについての良し悪しは、人によって意見が割れています。
結果としては、適量のコーヒーであれば育毛にプラスになりますし、反対に、飲み過ぎると育毛に悪影響になるでしょう。
カフェインには血管を広げる作用があるので、コーヒーを飲むことで血行改善効果が期待できます。
頭皮の血行改善によって健康的な髪の成長が促されるため、育毛には嬉しいことです。
でも、たくさん飲めば、深い睡眠を阻害しますから、育毛にはマイナスということになってしまいます。
きちんと育毛を続けていると、いつかはその成果が出るはずです。
それを一番に実感できるのは、おでこや生え際などに生えてくる産毛です。
人によっても異なりますが、一般的に薬を使った育毛方法ならば、だいたい3ヶ月から半年ほど続けていれば、産毛が生えているのが分かるようになるでしょう。
この新しい毛を育て、丈夫な毛髪になれば、育毛治療の結果をしっかりと認識できるようになります。
生活の質を改善していく事は、健康的な頭皮や頭髪を作るうえで欠かせないものです。
あくまで間接的な作用ですから、生活習慣を良くしたところですぐに目に見える変化が現れるということは期待しないでください。
しかし、頭皮環境が良くなることで他の育毛対策の作用を効きやすくするでしょう。
質の高い睡眠をとるようにする事は育毛のためになる行為で、育毛剤などの作用が働きやすいようにサポートしてくれます。
と言うのは、人間の体は睡眠中に成長ホルモンが分泌され、これが毛髪や身体の組織を修復するのです。
22時から2時の4時間は成長ホルモンの分泌量が増える時間帯ですから、この時間に眠る事が質の高い睡眠をもたらし、育毛に繋がる事になるでしょう。