冬といってもただ寒いだけで都会っ子だった自分には、多くの思い出はありません。
ただ、その都市で何十年振りとなった大雪の朝に経験したことは覚えています。
その朝はいつもより街中が静まり返っていました。
そして一面の雪がいつもの景色を埋めていたのです。
小学校へ向かうだけでも積もる雪になれない足が踏ん張れずに、あちらこちらでころぶ者がいました。
やっと着いた教室でも皆の興奮が収まらないのがわかりました。
担任の先生は、その雰囲気を察してくださり一時限目は近くの公園での自習としてくださいました。
皆は、はしゃぎ、大喜びで公園へ向かったのですが、雪を固めて雪合戦をやろうとしても手がかじかみ、なかなかうまくいきません。
雪だるまを作ろうとしても、二、三回丸まった雪を転がすと地面が見え、真っ黒な雪だるまになってしまいます。
雪なれしていない都会っ子には、うまく雪と遊ぶことができなかったのです。
このような経験が年に数度ぐらい訪れていたなら、雪遊びのスペシャリストになっていたかもしれません。
けど、そのようなことはなく、次に雪が積もったのはいつだったのかさえ、今では記憶がありません。
さらに、あの日の朝の出来事は本当だったのか?、と年を取るにつれ考えることがあります。
サンタさんはいるんだよ!
ここ最近の冬の思い出は除雪です。
北海道に住んでいる主婦なので、冬イコール除雪。
そんな中にも冬はやっぱりクリスマス。
今サンタさんはやりませんが数年前までは子供のサンタさんでした。
いつまでも夢を持っていて欲しくて、6年生まではサンタからプレゼントを渡していました。
4年生くらいから本当にサンタがいるの~?と疑い始めたので、そろそろサンタはいないと感じていると思い5年生はサンタからでは無く親から渡すことに決めたクリスマスイブの夜、突然子供がサンタさん明日何くれるのだろう~と呟く子供に驚きました。
もしかしたら、サンタはいないと知っていたのかもしれませんが、いるのかもしれないと思っていてほしいと願う親心・・純粋な気持ちを持ち続けて欲しいと思い悩みましたが、悩む暇もなく買い物です。
プレゼントは買っていたので、お菓子の詰め合わせとDVDをサンタからのプレゼントにしました。
次の朝、子供は本当にサンタいるんだね、と言ってくれました。
本音はわかりませんが、いつまでも夢、希望を持って成長して欲しいと願っていました。